そういえばまとめたことなかったなー、ということで書いてみようと思います。
この記事は「UXとかHCDとかその辺りの何かをひとりで黙々とまとめるAdvent Calendar 2013」の1日目の記事です。
デザインと言うと、いわゆるビジュアル面・イラストレーション面の印象が強いと思うのですが(自分はそうでした)、そこに至るまでのデザインリサーチ面や発想面、デザイン評価面については、まだ一部の人にしかその重要性が認識されていないように感じています。
自分もプログラミングの方で作った方がはえーよ!と思うタイプではあるのですが、そもそもこんなプロセスを踏もうとしているんだよーといった話は知っておくと他職種や他業種の方とお話しやすくなるかと思って、ここ数年色々学んできました。まぁあんまりプロセスに偏ると誰も話を聞いてくれなくなるんですがね★ で、その中でこの本は面白いなーと思った本を紹介してみたいと思います。
この記事は「UXとかHCDとかその辺りの何かをひとりで黙々とまとめるAdvent Calendar 2013」の1日目の記事です。
デザインと言うと、いわゆるビジュアル面・イラストレーション面の印象が強いと思うのですが(自分はそうでした)、そこに至るまでのデザインリサーチ面や発想面、デザイン評価面については、まだ一部の人にしかその重要性が認識されていないように感じています。
自分もプログラミングの方で作った方がはえーよ!と思うタイプではあるのですが、そもそもこんなプロセスを踏もうとしているんだよーといった話は知っておくと他職種や他業種の方とお話しやすくなるかと思って、ここ数年色々学んできました。まぁあんまりプロセスに偏ると誰も話を聞いてくれなくなるんですがね★ で、その中でこの本は面白いなーと思った本を紹介してみたいと思います。
基本的に私の主観で選んでいますが、みんなでオススメ本を出し合う的なのをCHI2012報告会でやったことがあるので、それを参照してもよいと思われます。
1冊目は「複雑さと共に暮らす」。ノーマンさんの本。本当はノーマンさんは色々あって言葉の再定義とかをよくしている(特にアフォーダンス)ので、本当は誰のためのデザイン?とかから順を追って読んだ方がいいように思うのだけど、まずこの本を読んだだけでもデザインと自分がつくろうとしているものが掴めるというか、どの辺を大事に考えればいいか見えてくるように思います。
2冊目は「ユーザエクスペリエンス ユーザ・リサーチ実践ガイド」。お高いし600ページほどある枕な本なのだけど、読み返すたびに何か発見があります。どうもアメリカではこれを大学のデザイン教育の教科書として使っていることもあるようです。
デザインというと「(ビジュアルやインタラクションの)実装」の話になりがちだと思っているのですが、デザインリサーチがとても大切だと思われます。ただ、このデザインリサーチというものについて、キチンと説明された書籍はあまり見かけません。マーケティングリサーチや人事面接対策など半歩ズレたところの書籍は結構あるように思うのですが。そんな数少ない中でこの本は何故必要か、どんな手法がありどう実施すればよいのか、具体的なレベルで書いてあり、とても参考になります。
仮にデザインの行為をデザインリサーチ(+分析)とデザイン実装とに分けるとしたら、これは前者の本です。
3冊目は「情報デザインの教室」です。デザインには人間中心デザインや情報デザインや体験デザインやインタラクションデザインやサービスデザインなどなど様々な言葉で括られていますが、これは情報デザイン周りのコンセプトデザインとそれを視覚化してデザイン実装にとりかかる前、とその後にどう評価するかに関する本です。
ちょっと章によって書いた人が違う感が分かってしまうのがあったりしますが、 そもそも手探りであっただろう「情報」のデザインについて切り込んだ本としてとても学びがあったのを覚えています。これだけ読んで分かるということはないので、分からないことを周りに聞いたり、著者の方々と酒を呑むにお話を伺うベースとして役立つように思います。
4冊目は「モバイルフロンティア」です。1〜3冊目は何故つくるのかやリサーチのやり方、コンセプトの作り方、など抽象的な話がどうしても多いですが、モバイルフロンティアはつくるものがモバイルを想定しているだけあって、かなり具体的な話も出てきています。
これも本だけ読むとフーン( ´_ゝ`)となってしまう点がありますが、 翻訳チームの方々がワークショップや講演などを開催しており、その中でどこに重点を置いて考えればいいかなどをお話しているので、是非参加してみると学びがあると思います。
5冊目は「人間中心設計の基礎」です。これは今年出版された本で、理論と方法論が満載の本です。大学か大学院レベルの教科書を想定されていて、入門書と間違えて読むと第3章くらいで挫折する気がします。 ただ、ここ10〜20年の知見がガッツリまとまっていて、これを活用しよう・巨人の肩の上に乗ろうという人にとっては、読んで損はないし、参考文献が400件以上あるので、リファレンス的な本として読むのもよいと考えます。 ちなみに、私がメンバーであるhcdvalueでは読書会をやろうとしています。もしご興味があれば。
ひとまず前半戦として5冊を紹介しました。残り5冊は次の記事にて。
1冊目は「複雑さと共に暮らす」。ノーマンさんの本。本当はノーマンさんは色々あって言葉の再定義とかをよくしている(特にアフォーダンス)ので、本当は誰のためのデザイン?とかから順を追って読んだ方がいいように思うのだけど、まずこの本を読んだだけでもデザインと自分がつくろうとしているものが掴めるというか、どの辺を大事に考えればいいか見えてくるように思います。
Mike Kuniavsky
翔泳社
2007-12-20
2冊目は「ユーザエクスペリエンス ユーザ・リサーチ実践ガイド」。お高いし600ページほどある枕な本なのだけど、読み返すたびに何か発見があります。どうもアメリカではこれを大学のデザイン教育の教科書として使っていることもあるようです。
デザインというと「(ビジュアルやインタラクションの)実装」の話になりがちだと思っているのですが、デザインリサーチがとても大切だと思われます。ただ、このデザインリサーチというものについて、キチンと説明された書籍はあまり見かけません。マーケティングリサーチや人事面接対策など半歩ズレたところの書籍は結構あるように思うのですが。そんな数少ない中でこの本は何故必要か、どんな手法がありどう実施すればよいのか、具体的なレベルで書いてあり、とても参考になります。
仮にデザインの行為をデザインリサーチ(+分析)とデザイン実装とに分けるとしたら、これは前者の本です。
3冊目は「情報デザインの教室」です。デザインには人間中心デザインや情報デザインや体験デザインやインタラクションデザインやサービスデザインなどなど様々な言葉で括られていますが、これは情報デザイン周りのコンセプトデザインとそれを視覚化してデザイン実装にとりかかる前、とその後にどう評価するかに関する本です。
ちょっと章によって書いた人が違う感が分かってしまうのがあったりしますが、 そもそも手探りであっただろう「情報」のデザインについて切り込んだ本としてとても学びがあったのを覚えています。これだけ読んで分かるということはないので、分からないことを周りに聞いたり、著者の方々
4冊目は「モバイルフロンティア」です。1〜3冊目は何故つくるのかやリサーチのやり方、コンセプトの作り方、など抽象的な話がどうしても多いですが、モバイルフロンティアはつくるものがモバイルを想定しているだけあって、かなり具体的な話も出てきています。
これも本だけ読むとフーン( ´_ゝ`)となってしまう点がありますが、 翻訳チームの方々がワークショップや講演などを開催しており、その中でどこに重点を置いて考えればいいかなどをお話しているので、是非参加してみると学びがあると思います。
5冊目は「人間中心設計の基礎」です。これは今年出版された本で、理論と方法論が満載の本です。大学か大学院レベルの教科書を想定されていて、入門書と間違えて読むと第3章くらいで挫折する気がします。 ただ、ここ10〜20年の知見がガッツリまとまっていて、これを活用しよう・巨人の肩の上に乗ろうという人にとっては、読んで損はないし、参考文献が400件以上あるので、リファレンス的な本として読むのもよいと考えます。 ちなみに、私がメンバーであるhcdvalueでは読書会をやろうとしています。もしご興味があれば。
ひとまず前半戦として5冊を紹介しました。残り5冊は次の記事にて。
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