今月末にこんなイベントを開催します。
プライバシー・アイデンティティとサービス設計:DoorKeeper
私にとって思い入れがあるテーマなので、なかなか告知ページだけでは伝わってないので、個人のブログに書いてみようと思います。が、たぶんとっちらかってしまうと思います…
ゴール
今回の勉強会でのゴールとしては、今まであまり考えてない/ちょっとしか考えてこなかったプライバシーといった話を、ちょっと意識してみませんか?といった所を考えています。
ただ、DevLOVEとした開催するので、できれば聞くだけといったスタンスではなく、まず分かったことや気づいたことを話してみて、より理解を深める、そんな勉強会にしてみたいなーと思ってディスカッションという時間を入れています。
私にとっての経緯とか
今回講師としてお招きする折田さんを知ったのは、「えxぺ」という勉強会でのことでした。2009年の年末、その頃私は勉強会というのが面白いものだと知ったばかりで、今のように特定のIT勉強会コミュニティに属しているわけではありませんでした。そんな中でもこの勉強会が印象に残っていたのは、"匿名性"といったあまり一般的に馴染みのないお話を、とても分かりやすく説明いただけたからでした。
その頃の感覚は、興味が湧くというよりは、何か引っ掛りを感じた、といった状態でした。
それから、私は2010年後半から個人的に人間中心デザイン(HCD)やエンジニアリングについて学んできました。「誰かのために作ること」について学んできたつもりです。一方で、、ずっとモヤモヤとしたものを感じていました。それらを繋ぐ・紡ぐ何かがずっと見えにくいままです。(だから学び続けられるんですけれども
今回、「プライバシー・アイデンティティ」といった話をやるのは、このデザインとエンジニアリングを繋ぐ・紡ぐ何か、として「プライバシー・アイデンティティ」をちゃんと捉えたいと思ったのがきっかけでした。
お話いただく内容
お話いただく内容は「プライバシー・アイデンティティ」なのですが、その前に色々下敷きがあって、私が最初に依頼する時にとっかかりにしたのは「匿名性・名乗り」でした。(お話する中で伺いたい内容はどちらかというとプライバシーの話だね、ということになってこういったタイトルになっています。)その辺りは告知サイトに書いてしまうと長大になってしまうので、ここに記しておくことにします。
匿名性とは何かについて、だいぶ前の記事なので折田さんのご研究が進んでいると思うのですが、私が見つけた公開資料で言うと以下があります。
あと、上記でもあげたえxぺのイベントのtogetterのログなど
ネットワークコミュニケーション&匿名性勉強会@Cisco (20091222) その1
ちょうどこのイベントの少し前、勝間和代さんを発端の一つとした実名匿名論争があって、よくそういった議論になりがちではあるのだけど、そういった話はしない、と最初に宣言されていたのが印象に残っています。
私が心に残っているのは「名乗りを設計できる」でした。例えば、2ちゃんねるで一時的に数字を名乗ったり、一時的なコテハンを名乗ったり、トリップをつけたり、そういったことで目的に応じて名乗りをユーザーが設計できるという点です。
こういった「本人到達性」や「リンク可能性」といった匿名性の話を下敷きに、プライバシーについて学び、その先に、利用者としてどういったことを意識すべきか、さらに、サービス設計者としてどういったことを意識すべきか、といったことを考える場を設けたい、という趣旨です。
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