XB法(くろすびーほー)という人間中心デザインの考え方を軸とする発想法のワークショップをAIIT2011のみんながワイワイやるということで、ワイワイ参加してきました。
XB法の説明はこちらで。
主催しないワークショップ
最近はhcdvalueの言いだしっぺ担当になってしまっていることもあり、自分が主催しないワークショップがこんなに楽なもんかと(ry やっぱり癖で進行の仕方とか雰囲気作りみたいなのは気になってしまうのですが、性格だと思って諦めます。
進行付近で気になったところ
ダメ出しじゃなくて、気になったところ、ね。
- 最初の空気が固かったかなぁ。他己紹介とかミニゲームで盛り上げるもよし、音楽を流すもよし、って気がしました。(ダメ出しではなく、2011メンバーメインだからこれでよかったという気もする
- 最初にアイデア発想の全手法・分類みたいなのを提示してたけど、ハンドアウトが欲しいレベルの文量だったかなぁ。ハンドアウトがないならあのスライドはもっと少ない例でよかったかな。(最初の空気が固かったのと合わせてみんな面食らってた気もする
- お題はよかったと思うのだけど、最初に何故そのお題なのかを全体でシェアしてもらえるとよかったかなぁと思う(で、うちのチームが完全に対象間違えちゃった。
- 途中のXB法の進め方は特に違和感なかったです。
- 振り返り、前の黒板で話の流れや要点を書いた方がよかったかも。結構話がアチコチ行ってたかな。(十分な量の振り返りが出てたとは思う
XB法で気になったところ
- 三澤さんの最後のコメントがすべてに思えたです。
- 途中で楽しむこと(ペルソナに合わないうわーんとかではなく、変なアイデア出てきたウケるワイワイ、ぐらいな感じかな
- あくまで手法の一つとして考える(ビジネスモデルまで考えられるとかはない
- なんかゲームストリーミングに近いですね
- なんかテーマ設定にも手法があるといいのかなぁ(開催者向け
雑感
XB法は一昨年~去年にいっぱい試して、失敗して、成功して。AIIT2010の授業、居酒屋XB、DevLOVE内部、社内、hcdvalueアプリ応募内部、5回か。その度に三澤さんに相談してたように思う。
なので、今回は自分が仕切るのが面倒他の人が仕切るのをサポートしようという意図で参加したので、積極的に介入しなかった。つもりが、チームのアイデアのコアを出してしまったりで、何というかグダグダというか。
テーマ設定のキモ(今回の場合は動詞で考えるとか、アイデア広がりそうとか、ペルソナを土台にするかとか)をどう押さえるか、が実際に試す時に重要かなぁと思った。
XB法を人間中心デザインの教育用途として使う、というのは確かにあるなぁと思っていて、とりあえずはその用途で留めるというのもアリかもしれない。
私は10分やそこらで考えたプラグマティックペルソナ(微修正なし、検証なし)を土台にするのは危険だ、という立場だったのだけど、それを差し引いてもペルソナを土台にする効果はあったなぁと振り返りで感じた。あと、どれだけリアルな情報を設定できるか、がキモな気がする。そういう意味で猫山さん(仮)のペルソナはとてもイキイキしていた。
実際にアイデア出しをする場合、私は習った発想法がインプロやXB法、KJ法という状態に限界を感じて、ブレスト祭りを開催したところもあるので、色んな発想法を組み合わせてワークショップを設計できるといいなぁと思った。
最後の某氏の講評で、どちらにも寄ってないサービスは刺さらない、みたいなのが印象的だった。ユーザーサイド、クライアントサイド。やっぱビジネスは難しいのぅ…
一度負のエクスペリエンス、ダークサイドのエクスペリエンスは考えてみたい。有料じゃないと心地良く検索できないとか、お金を払えばいい位置に広告が出るとか。UXD的な考えだと、ついついプラスの要素(便利・簡単・ハマる…)に目がいってしまうんだけど、マイナスの要素、というのがとても大事なんだろうなぁと最近は思う。それが行き過ぎると使われなかったり、苦情が多くなったりするんだけど。そうじゃなくて、全体性というか、ビジネスという場ではもっと視野を広く持たないとなぁ、と考えてたりしました。