私が人間中心デザイン・UXデザインを学んでいたのは、別に大上段に構えて何かをしたいからじゃない。(いわゆる)ウォーターフォールで作りたいからじゃない。学術的に色々やりたいからじゃない。

先日、娘と一緒に街を歩いていたら、娘がピョンピョン飛び跳ね始めた。地面を見ると横断歩道のような色違いのタイルがあって、色が白いところをセーフゾーン、色が黒いところをアウトゾーンに見立てて、セーフゾーンからセーフゾーンへ、ジャンプしていた。

小さい頃のエピソードでよくある話だと思う。 

「色違いのタイルをある間隔で配置する」という工夫が「小さい子どもがジャンプしたくなる」心の動きを産み、繰り返しジャンプするための仕組みとして機能している。(とここでは考える

例えば、テキトーだけど、「道で子どもを特定のエリアに誘導するシステム」だったり、「道で子どもを真っ直ぐ進ませないシステム」だったり、「道でジャンプするエネルギーで発電するシステム」だったり……そういったものの依頼が来た時、こういった「色違いのタイルをある間隔で配置する」といった発想がでてくるだろうか。私は自信がない。
すべてを提供者側のリソース(ソフトウェア・ハードウェア・ヒューマンウェア)で解決するのでなく、一部をユーザー・受け手側の心の動きや行動にまかせる。そういったモノづくりがしてみたい。してみたいけど自信がない。だから、人間中心デザインやUXデザインを学ぼうというモチベーションが強いんだと思う。


私が考える「いいもの」「いいシステム」は、【ヒトが「ついついそうしてしまう」仕組み】なんだと思う。