久しぶりのブログになってしまいますが。

ここ最近で色々考えたことのうち、どうやって価値を産むかについての考えをまとめてみます。
(まとまっていません 
ビジネスや開発には、ある時間軸(Time Span)の中で価値(Value)を出し、それによって対価を得ていくことになります。お金のあがるタイミングが売った時点(Point of Sales)か、使った時点(Point of Use)かによって色々ありますが、そのあたりは抜きにして、開発したモノの価値が時間によって失われていくという「重力」に晒されている場を想定しています。
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DesignとEngineringに支えられたDevelopmentは、経年劣化や、Time to Leadなどで、常に価値減衰の重力に晒されています。これに対して、開発にかかる時間を短くして対応することは有効な策であるように思われます。それがアジャイルといった言葉でくくられているものの考え方だと理解しています。

この重力に対して対抗する力を考えています。そこには2つの力、2つの「浮力」があると考えます。
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一つはVisionによる浮力です。マクロな力、組織による力、チームによる力、リーダーシップによる力です。こっちへ行こう、このあるべき姿に向かいましょうといった、未来方向へ引っ張る力です。
もう一つは、Gemba Researchによる浮力です。ミクロな力、個人による力、体験による力です。行動観察などで、その場で起こっていることを重視して、その改善を行なっていく、その場で感じられていることを重視する、そういった過去方向から押し上げていく力です。


ここ最近の「デザイン」は前者のVisionによる浮力が注目されているように思います。それは間違いではありませんし、圧倒的に「正しい」と思われます。開発がうまくいかないのは、あるべき姿がないせいだ、というのは、正しいです。合意がとれれば、正しいです。
ただし、正しいからこそ、そこには倫理観や正義観といったものが必要となるでしょう。そういったものをベースとした、ざっくり言ってしまえば「善悪」の概念がなければ、Visionは人を引っ張ることができないか、誤った方向へ引っ張ってしまうように思います。


 これに対して、後者のGembaによる浮力はミクロな動きであるゆえ、その力が軽視されてしまっているように思います。でも、言葉の上ではみんなその力を認識しているはずです。「デザインの良し悪しは細部に宿る」ですとか「現場での学びが多い」ですとか、そういったことです。実際に起こったこと、起こっていることをベースとしたカイゼンの前段階、と言ってもいいかもしれません。


最近、マクロ側の力に対する言説が大きくて、ミクロ側の力が過小評価されてないかな、というのをなんとなく感じて、それでこのブログを書きました。行動観察や、会話分析とか、そういったミクロの動き、面白いと思うのですが、どうでしょう?