この記事は「UXとかHCDとかその辺りの何かをひとりで黙々とまとめる Advent Calendar 2013」の10日目の記事です。9日目は「人間中心デザインの方法論についてまとめてみる(1周目4/4)」でした。

5日目から9日目までは「人間中心デザイン」についての記事でした。2周目としてちょっと視点を変えて「デザイン思考」について考えてみたいと思います。

  
基本的にデザイン思考については、デザイン思考研究所さんが詳しく、こちらの学習マップが分かりやすいです。

デザイン思考は5つのステップで表されます。
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  1. 共感(Empathize)
  2. 問題定義(Define)
  3. 創造(Ideate)
  4. プロトタイプ(Prototype)
  5. テスト(Test)
大きな視点でみると人間中心設計プロセスで紹介したものとほぼ一緒だと思われます。細かい点で見ると、ユーザー調査を「共感」と表現していること、アイデア発想が明確にプロセスの1フェーズとして入っていること、解決策の作成がプロトタイプ、と割りきっているところが違いかと思います。


ただ、このプロセスも色々議論があるようで、英語版のwikipediaなんかを見ると7stepになっています。(しかも1970年代からあったような書き方がされている…

人間中心設計プロセスもデザイン思考も、どちらも似通ったプロセスで、どちらかというと人間中心設計はヨーロッパ的な出自、デザイン思考はアメリカ(のスタンフォード系列)な出自、と理解しています。


といったところで、明日の記事から各stepの詳細を書きたいと思います。