勉強会カンファレンス2010に参加してきました。


4月のあの日

4月5日、つかださんにそそのかされた森姫さんが投げたメッセージから、すべてが始まりました。

http://groups.google.co.jp/group/metacon/msg/642e08f76bef1e5d

往年の孫正義ばりの決断力&スピードで、よしおかさんとかわぐちさんがアジャイルプラクティスな企画スレッドを立てました。

http://groups.google.co.jp/group/metacon/msg/edaa13556ab9f7e8

コミットしよう

IT勉強会の勉強会に参加してみんなのLTを聞きながら、きっとこれは楽しいイベントに違いない、コミットしてやる!ということで、何かやりたい!と思い、運営スタッフとして参加しようと思いました。

まぁ社内勉強会もやり始めたしね!何か動きたいよね!みたいな。

開催まで

まさか、仕事がここまで盛り上がるとは(デスマ的な意味で

「あれ、納品日が、カンファレンスの日に、近い。」

そう気付いた時には6月でした(遅

というわけで、運営なのに午後から参加したchachakiですこんにちは。運営スタッフに近い立場ではあったものの、実際にはイチ参加者での立場の方が大きかったです。

午前のセッションから聞きたかったです。



午後1スモール「勉強会をはじめたい人の相談」

こしば(id:bash0C7)さん、高見知英(id:TakamiChie)さんに1週間前に「こんなお題でお願いします!」とお願いしておりました。お二人に本当に感謝です。Ustreamがなかったので、参加者(約10名)のレポートでしか伝わらない感がありますが、すべては運営の不備ですごめんなさい。

  1. 「2010年代の勉強会における懇親会の仕掛けと工夫」(こしばとしあきさん)
  2. 「今、勉強会に足りない「ジャンル」」(高見知英さん)
  3. 「勉強会の開催日」(私)

勉強会を運営しようとなると、出てくる問題をテーマとしてみんなで案を出し合おう!という意図でした。何か必要に応じて「都内の勉強会では」とつけないと誤解を生みそうなので、できる限りつけてレポートを。レポートというか自分の考えを。

「勉強会」と「懇親会」

これは主にこしばさんのセッションのテーマでした。

2000年代は、都内の勉強会では「懇親会が本番!」という言葉で動いていました。この言葉の真意は、「勉強会」はキッカケに過ぎなくて、人の繋がり、その場で喋ることが重要、という意味だと思っています。そして、従来の聞くだけの、学校教育形式での「勉強」「セミナー」から脱却する、というメッセージなのだと思います。ただ飲みたい、とも言います。しかし、交流の場として、仲良くなる方法として、懇親会はベストプラクティスだということですね。食べ物と飲み物があれば、やはり交流は進む。

でも2010年代に入った今、「懇親会が本番!」という言葉でリーチできる人にはリーチしきってしまったのではないか、という問題提起でした。チラホラと「お酒飲めないから、居酒屋に行きにくい…」とか「(終電や早く帰る事情があって)時間がないから懇親会参加できない…」などという言葉が聞こえました。それはきっと「懇親会が本番」という言葉で動いてきた人からすると、ごく小さな声なのかもしれない。だからと言って、無視していたら、メンバーは固定化してしまい、同じような意見しか出てこなくなるかもしれない。一歩進めたいなぁと思いました。

あとは、ドタキャン問題などで運営側の資金コスト、調整コストが大きいという根本の問題があったりします。

こしばさん提案の6つ。2回も聞いたのに、最初の1つ忘れた。。。思い出したら書きます。

  • ???
  • 前払い(ドタキャン対策に)
  • 会場でそのまま懇親会(ビアバッシュ。デリバリーに頼む調整コストは大きい)
  • 懇親会をやらない(各自で仲良くなった人とどうぞ。)
  • 居酒屋で勉強会(ただし最初からフルスロットル)
  • 上記のハイブリッド(会場でビールを提供。本編が終わったらその場で懇親会へ)

色んなメソッドがあるもんだなぁ、と思いました。セッション参加者のディスカッションでは、中華料理屋の「円卓メソッド」は有効かなぁと思いました。小規模の勉強会向けにはなりますが、円卓だとみんなで交流する、という形になりやすいのではないか、ということでした。なるほど。

「地方」と「学生」

これは主に高見さんのセッションのテーマでした。

本当はもっと取り上げたいテーマなんですが、なかなか広まらない「地方」。高見さん自身が横浜コミュニティ。セッションでは、「都区内」以外は地方という形で、定義されたかと思います。変な言い方ですが。

地方から、都区内の勉強会に参加しようとすると、交通費がバカにならないし、時間も限られる。新潟からは3万円とか、横浜からだと1000円程度かかる。1000円なんて?と思ってしまうけど、「学生」にとっては大金。それだけで参入障壁を作っているような形になっているんだ、と思ってしまいました。

高見さんの提案としては、地元に戻って勉強会を開く、地元でコミュニティと連携する、学生と上手に連携するという意見が出ました。地元で開くことによって、その地域での参加するための交通費はグッと低くなります。それによって、今まで勉強会に参加できなかった層が参加できるし、今までなかなかリーチできなかった学生層にリーチできるのではないか、ということでした。

参加者とのディスカッションでは、就活の業界分析と絡めて何かできるといいのではないかということが提案されていました。個人的に、最近のIT勉強会は業界のある一面を表していると思うし、自分が学生の頃に参加できていたらなぁ、と思うこともしばしばなので、是非是非学生には参加して欲しいです。

「開催日」「社内勉強会」

私が担当しました。

話としては「開催日」がメインでした。主に勉強会は「平日夜開催」と「土日開催」があると思っています。そのメリット・デメリットが洗い出せればいいな、ということで投げかけてみました。

平日夜開催だと「19時本編開始22時懇親会」などになりそうですが、これ18時が定時な私だと、結構つらいんですよね。都区内に出るので1時間ギリギリなんです。だから、どちらかというと土日開催派です。

でも、土日開催だとお子さんがいたりすると参加が難しかったりします。一緒に連れて行くのに抵抗がなければ別なんですが、そうもいかない場合も多い。また、地方から参加しようとすると、土日開催じゃないと時間の制約が厳しかったりします。

ディスカッションの流れとしては、どちらもメリット・デメリットがあるので、悩ましいけどどちらも開催しないとなぁ、という話でした。結論は出ていません。というか出ないと思います。

あと、私自身が主に社内勉強会の発起人していたことで、話が自然と「社内勉強会」での流れに。ランチトークメソッドを活用している人が居たり、社内勉強会だと昼休み開催もいいかもなぁと思います。


勉強会宣言(マニフェスト)2010

で、自分担当のセッションのまとめが終わって、後は他の参加者レポートを待とうと思うのですが、一言。私がtiwtterに流した勉強会宣言について、誤解の元になるなぁと思ったので。

懇親会LTでかわぐちさんが、アジャイルマニフェストを紹介していました。その流れでよしおかさんが「勉強会マニフェストを作ろうよ!」となり、10分程度でノリで作った勉強会マニフェストでした。

この真意は、左側を全否定して右側、ではなく、左側も大事だけど右側を重視しましょう、といったものだと思っています。否定しているわけじゃない、ということです。

アジャイルマニフェスト自体も「計画に従うことよりも変化への対応」と言っていることですし、この宣言にツッコミがあれば、変化への対応をお願いする、というのもありかなぁと思っています。

勉強よりも学習

技術よりも情熱

聞くよりも喋る

Ustreamよりもリアル

テーマよりも人

(追記)元のアジャイルマニフェストの日本語訳に合わせて、憲章から宣言に名称変更がありました。

http://groups.google.co.jp/group/metacon/msg/fa5b210b78c6fc15