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2012年05月

上記イベントに17時50分まで参加した後に18時からのこちらのイベントに参加しました。我ながらアホですn(ry

内容は、メモがわりにつぶやいていたのをまとめていただきました。

つぶやきまとめ(うわー35ブクマover www)

やすゆきさん主催のイベントはスゴ本オフのLOVE編以来かなぁ…

以下簡単に感想などなどを。

実態に合わせて柔軟に変わっていた音楽周りの法律

レコード→カセットテープ→CD(→MD?)→インターネット配信などなど、受け取る媒体が変更になるにつれ、それに合わせて法律も進化していました。今はインターネット配信がまだ過程だと思いますが、著作権って思ったより柔軟だなぁというのが収穫としてありました。

レンタル界隈も、誰か突破した人がいて、なし崩し的に変わった部分もあり、あー今のwebサービスの空気に似てるなぁと感じました。

ユーザーが著作権関連法を知らないといけない時代

途中のつぶやきから引用すると「作って公開することも、違法なものもダウンロードするのも、不便だったことも、全部簡単になっている。そのため、自分の権利を知る必要が出てきている。」

何をするのも簡便になっている。なっているからこそ、ちょっとしたことが違法な行為になっていたりする。特に作って公開すること、作り手になることが簡単になっていることにも自覚的になるべきなんだなぁと感じました。Ustreamで…などなど。

ユーザーが自覚的になるために

話を聞いてて気になったのは、ユーザーがこういうことをやっちゃいけないということが緩くなってしまっているんだなぁと思ったり。例えば、放送で使われる音楽。ジングル?とかシンクロ?といったもので、昔も今も、楽曲(洋楽)の一部が華やかに使われています。でも、実際海外の放送ではそんなに使われないとのこと。昔の放送ほどフリーダムではないにしろ、現在でもバラエティのジングルでは多用されているとこのことでした。

そうすると、ユーザーにも無意識に「あ、聞いたことある」=「使っていいんだ」ということになってしまうんじゃないかなぁという気がしました。

ユーザーがやるとNGだけど放送ではOK、みたいなのって、日本みたいなマス向けメディアが発達してた環境でOKだったのでしょうかね。ふと考えてしまいました。

Spotify

最後はやっぱりSpotify。ビジネスモデルもユーザー体験も、中身の技術も完成度が高い。デモ見ただけで、これでいいじゃん感、俺も欲しい欲しい感がすごかったです。

最後にJRCの荒川さんが公共ではない私企業にデータを預けていいのか、MySpaceの二の舞になってしまうのではないか、公共への働きかけが必要なのではないかということを述べていましたが、そのとおりで、音楽はもっと公の資産になっていいと思います。それは数十年先とかかもしれませんが。国立図書館みたいな、そういう役割のところがあってもいいですよね。


いやー、本当に勉強になりました。ありがとうございました。

2012年のHCDnetフォーラムに参加してきました。

●告知サイト

http://www.hcdnet.org/event/2012hcd-net1.php

●つぶやきまとめ

基調講演など

http://togetter.com/li/306292

パラレルセッションA

http://togetter.com/li/307052

基調講演に参加後、パラレルセッションAに参加しました。

(その後、別イベントに参加したので懇親会は参加しておりません。)


パターンランゲージを体験を共有する鍵として使う

基調講演は慶応SFCの井庭さんでした。これまでのパターンランゲージとこれからのパターンランゲージといった内容で、プチワークショップもあり、非常に充実した内容でした。

私は某開発者コミュニティつながりで学習パターンをどうITに応用するか、といったことを地道に話し合うプチ研究会?に参加していますが、パターンをそれぞれの体験を語り合うタネとして使うのは、とても効果的だと感じています。

この1年で「モノ」のデザインから「コト」のデザインへ、といったことを言葉では学んできたわけですが、実際にじゃぁどうやるのよ、といったところに、井庭さんの話すパターンランゲージは活きてきそうだなぁという感触を得ました。(「井庭さんの」とつけたのは、まちづくり系というかアジャイルからの流れとは少し違ったものを感じていて、そちらについてはあまり手を出してない状況なので、異なるものかな、という認識で書きました。)

一部の人・専門家が分かっていてもダメで、それに関わる人がみんな分かるために、といったところに踏み込んでいて、プレゼンテーションパターンに続いて現在作成中というコラボレーションパターンにも期待が高まりました。おそらく11月のORFでの完成版配布を目標にしているのかな…と。

このパターンランゲージ、以前にもUXD initiativeで伺ったのですが(つぶやきまとめ)、とてつもなく多大なコストがかかっています。とことんブレストして、KJ法をして、何度もことばをレビューして…ということの繰り返しをしていました。その魂みたいなものが宿っているを感じて、とてもアツいなぁと感じました。


HCD人材育成という時のHCDって何ですか

パラレルセッションでは認定者ではないのですが認定者の集いを兼ねたセッションA「働きながら学ぶ~HCDにおける人材育成」に参加しました。メーカ内からの教育、外部(大学側)からの教育、web系および社外での教育という3つの立場でのお話を聞くセッションでした。

自分はhcdvalueというコミュニティのメンバーで、社外コミュニティ側からの視点からの参加となったのですが、人材育成という意味で考えた

時のHCDに違和感を覚えてしまいました。

例えば紹介されていたシャープさんの社内レベルアップ制度で初級・中級・上級ととったら、それはHCDとしてのゴールなのでしょうか。社外コンサルとしてIT技術者への教育をした際に、即時性があり、満足度が高いものができれば、それはHCDとしてのゴールなのでしょうか。社外コミュニティでワイワイみんなで学んでいれば、それがHCDとしてのゴールなのでしょうか。

せっかく土曜の一日を使って色々な視点を持ったHCD専門家、興味を持った人が集まっているのに、混じり合わないというか、おそらく一番多かったであろうメーカーサイドの意見交換が多かったのが気になりました。

私は別に社外コミュニティに正解があるとは思っていません。それはそれで弱い部分は多いです。でも、メーカー側で取り入れられるプラクティスはあるはずです。もちろん、メーカー内部で発展させたプラクティスを聞けば、とても勉強になります。そういった情報の流通というか、ノウハウの共有があればもっといいセミナーになるのになぁと感じました。うーん、懇親会でなかったからかな…

もう一点、せっかく基調講演でコラボレーションといった割と新しめの話が出てきたのに、この人材育成のセッションに関しては、「教える人ー教えられる人」「自ら学ぼうとする人ー自ら学ばない人」といった固定化が起きていた気がしました。

その対立軸から、何が産まれるんでしょうか。何か生み出せるんでしょうか。二項対立ってとっても気持よくて、自分が先に進んでる感じを受けてしまうけど、それって本当に意味があるんでしょうか。

もっと、「We」な話が聞きたかった。ワタシがオレがこうやったから、そういった話ではなくて、もっと巻き込む、そんな熱を感じたかった。ワガママですけど。


最後に、途中出てきた問題に対しては「周囲の温度が上がるまで待つには、人生は短すぎる」という言葉を僕はコミュニティで得た気がします。熱を持ってる人が突き進むしかない、という意味では羽山さんの「背中を見せる」はとても有効だなぁと思います。

人生たかだか300人月。

DevLOVE裏方として、ストーリーテリングWSを開催しました!

UX Tokyoのお三方、本当にありがとうございました!!!!

以下簡単にまとめたいと思います。

今回の意図

今回は開発者向けということで、実際の現場での適用までを念頭に、ペーパープロトタイプ作成までをやることにしました。そのため集まったのは朝10時…10時からランチ含めて18時までの長丁場となってしまいました。(ちょっとキツかったですかねw

でも、デザインとしてのストーリーテリングからラピッドプロトタイプとしてのペーパープロトタイプまでできて、とても有意義だったなぁと思います。

自分は最近ちょっとコンセプトデザイン寄りの学びを進めていたところがあり、やはり実作業とつながるところ、そこまでを体験できたのがよかったなぁと感じました。


内容

内容については、ryu22eさんの記事が分かりやすいと思います。

ストーリーを集める→ストーリーを紡ぐ→ストーリーテリングまでは、今まで他所のWSでやっていたのですが、そこを一歩進めて、ストーリーテリングされたものの修正→ストーリーボード作成→ペーパープロト(ワイヤーフレーム)作成→エレベータピッチ作成までをやった感じです。盛りだくさんw

前半がだいぶ駆け足でしたが、後半は少し余裕ができてよかったなぁと思います。

エンジニアをやってると、なかなか説明する機会を意識できなくなるもんなので、自分の中で理解を棚卸する意味でも、説明するクセをつけたいなぁと思いました。


懇親会

VOYAGE GROUPの素敵な社内バーを引き続きお借りして、懇親会をやりました。結局、23時近くまで飲んでお話してました。HCDやら開発やら、ざっくばらんにお話できて、こちらもとても有意義でした。


UX Tokyoのみなさん、会場提供のVOYAGE GROUPこしばさん&海江田さん、裏方スタッフのみなさん、本当にお疲れさまでした&ありがとうございました!!!!

第9回情報デザインフォーラムに参加しました。

当日の実況ツイートは以下にまとめました。(長いかな、と思い2つに分割しました)

【第一部:大学でのワークショップ】

【第二部:企業でのワークショップ】

テーマは「情報デザインのワークショップ 」ということでした。ワークショップで色々学んできて、これから自分でワークショップをデザインしようとしている身としては参加せざるを得ないと思い、(GWど真ん中にも関わらず)参加しました。


山崎和彦先生:「情報デザインのワークショップ・プロジェクトと体験ワークショップ事例」

山崎研究室のワークショップ・勉強会には何度かお邪魔しており、ストーリーテリングのWSビジネスモデルとエクスペリエンスデザインのWSに参加させていただきました。私が参加したもの以外にも、学生対象のもの、連携している企業を巻き込んだものなどが多数紹介されており、そのネタも上記以外にパターンランゲージ、KA法などなど、アグレッシブに色んなものを取り込む山崎先生のモチベーションはすごいな…と感じました。

発表の内容は「ワークショップ百連発」あるいは「ワークショップ百本組み手」といったものと感覚的に近く、こんなワークショップやりたいと山崎先生に相談したらそれもうやってるよ!と言われそうだなーと当日考えてました。(集中しろ)裏を返せば、一番最初の馬力の必要なところを山崎先生はガンガンやられているので、その後の地ならしみたいなところをちゃんとやらないとな、と考えました。


原田泰先生:「インフォグラフィックスを通して学ぶコンテンツ・デザイン」

初めて講演・講義をお聞きしたのですが、柔らかい言葉の中でデザインに対する情熱や、デザイン教育に関する割り切りとか、デザイナーとしての心構えといったものを感じ、すごい人だなぁと感じました。(パネルディスカッションでご挨拶すればよかった…

観察→解体→再構成→表現→魅せる・反応」がワンサイクル、という話が冒頭と結論でありましたが、やっぱりこのワンサイクルを体験しないといけないんだな、と感じました。どうしても「表現」だけになりがちじゃないですか…私はプログラマですけどw

うごくおもちゃ」という授業の内容を紹介いただきましたが、サイトを見てると飽きないんですよね。一日潰してしまいそうなので見るのやめましたが、ちゃんとデザインプロセスを回しているものって、単純にハマってしまうし、アウトプットがすべてという言葉通り、それは成果物にも表れるんだろうなーと思います。


上平崇仁先生:「デザインワークショップの故きを温ねて新しきを知る試み」

直前でタイトルをニコ動風に変えていらっしゃってましたが、メモれずw でも個人的にはどストライクなネタでした。いわゆる温故知新なわけですが、そういうことを今年は特に意識したいと考えているので、どうアレンジするかといったアプローチのWSというのはとても面白かったです。

「今」だけを捉えようとすると上っ面だけになりがちですし、歴史あるけどちょっと忘れられているような絶妙なラインを探るというアプローチは結構いいですねー、別のネタでやってみたいです。(個人的にはそのキッカケはinfographics workshop 静岡だったのですが、温故したいです、温故。

上平先生は、はやくタイプフォント神経衰弱をcampfireに出品してくださいw


安藤昌也先生「写真を使った価値マップによるサービスアイディア発想WS」

前日飲んでしまい資料を準備せず、直前に原田先生からそそのかされてパワーポイントなしのライブで白板に書いた安藤先生は失敗したーと言ってたそうですがw、そんなこともなく内容はとても面白かったです。

「サービスデザインの進展」と「AT-ONE」からWSにおけるキーワード設定の重要性という内容だったと認識しています。AT-ONEの考え方も面白いなーと思ったのですが、結局のところビジネスモデルキャンバスで(頑張れば)同様の効果が得られそうな気がしたので、半年後にAT-ONEを見返そうと思います。重要なのは「Offering」ということでした。


木村博之さん:「インフォグラフィックスは自分で考え行動させるためのキッカケデザイン」

木村さんのお話を聞くのは2回目で、前述のinfographics workshop 静岡の時と今回でした。1回目震災後の変化をキチンと言葉にされているのがとても印象的でした。

木村さんはインフォグラフィックス作成手順を木の成長のように捉えていらっしゃるようで、そのインフォグラフィックスを用いて説明されており、丁寧に育てているんだと感じました。ワークショップ自体は大学でのワークショップ寄りでしたが、「自分で気づかないといけない」という言葉がずっしりと感じられました。


小路晃嗣さん:「組織におけるワークショップの目的とその運営のためのポイント」

企業内でのワークショップ運営という意味で、とてもタメになるお話でした。途中でさらりと紹介されたマニュアルがすごかったですね。属人性をできるだけ排除する(最後には結局残る)という部分、企業としては利益をあげないといけないという部分はとても重要で色々と思うことがありました…

自分はサードプレイス的な場所でのワークショップが主で、企業内での実践は諦めてしまったくちなので、やっぱりこのくらいの厳しさをもって臨むのがいいのか…などなど。


脇阪善則さん:「UX TOKYOとワークショップ - サード・プレイスとしての機能と役割」

来週のDevLOVEストーリーテリングWSでもお世話になる脇阪さんのお話。去年発売されたストーリーテリング本を元に、「知のプラットフォーム」形成を目的としてWSを開催されています。

ストーリーの要素の簡単な説明と、WSの洗練の仕方を主に話されていました。回を追うごとにどんどん内容が高度化していくというのは、とてもいいなーと思いました。


浅野智先生:「企業にHCDを根付かせるワークショップとその開発」

各企業・各地域にHCDを根付かせるためのWSを開催されている浅野先生ですが、簡単なHCDの説明の後、企業導入時の積み重ねてきたノウハウを公開といった内容でした。必ず全7回をお願いしているということでしたが、内容を聞くと納得でした。(あとでweb系な方に聞いたら、やっぱり全7回はハードルが高いみたいですね。

最後の「・全ての企業がHCDプロセスに取り組むようになったわけではない。・社内に強力な推進者がいると定着する。・トップダウンで実施すると定着しない。・参加した学生は皆ブレイクスルーした。」というのは真理だなぁと思います。結局のところモチベーションという話ではあるのですが。。。


ポスター発表

(あとで書くかもしれない)


まとめ

これから執筆・刊行予定の「情報デザインのワークショップ」がとても楽しみになりました。なんだかんだでワークショップはそれぞれが独自の色を持っていて、それが一覧できるだけでも価値があると感じました。

「モチベーション」というか、個人の意志の重要性みたいなことも通奏低音であったと思います。参加者が一歩前に踏み出す感じがあるWSは、成果物や途中の写真でも伝わってきますね。WSがどのような効果を産むか、それは持続できるのかといったところは、参加者や企画者のモチベーションありきなのかなーと帰り道にぼんやり考えていました。

蛇足

これは完全に蛇足ですが、結局「人の相性」みたいな話に収束するのかな、ということを某人と話していました。安藤先生のサービスデザインの変遷の中で出てきた「Co-Creation」なのですが、共に作るという話になると、誰と作るのかが重要に

なりそうですよね。じゃぁ誰と組むよ、といったことが引っかかっています。それはある人は気心が知れたお客さんだったり、長年取引していたお客さんだったり、パートナーだったり、あるいはサードプレイス的なコミュニティの人かもしれない。でもそれって、結局人と人の相性なんじゃないのか、もっと言えば好き嫌いのレベルなのかな、ということがモヤモヤし始めました。

ま、すぐに結論を出すようなものでもないので、ゆるゆると考えて行きたいと思います。


講演していただいた方々、スタッフの皆様、ありがとうございました!!!

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