今年はデブサミに行けなかった、行かなかった。そんな話をしようと思った。


DevLOVEとの出会い

ちょっと振り返ってみたい。まずはDevLOVEとの出会いから。

私はDevLOVEというコミュニティに参加していて、一昨年2010年の10月から裏方として参加している。DevLOVEとの出会いは、勉強会に狂ったように参加していた2010年3月、チームラボ主催のPM勉強会があって、そこでDevLOVEを始めた2人のうちの1人、竹本さんに出会い、DevLOVEの名刺をもらった時だと記憶している。その後、4月~8月くらいに、DevLOVEの様々なイベントに参加した。RIA勉強会、Android勉強会、Dluid(DevLove User Interface Design)…

その中でユーザインタフェースの魅力にハマり、産技大「人間中心デザイン」を受講するきっかけになった。産技大のプログラムを受講中、DevLOVEのようなコミュニティの中に入りたいと思い、裏方に志願した。

DevLOVEと出会うことがなければ、産技大の授業を受けることもなかったし、人間中心デザインを学ぼうとも思わなかったし、そこから派生した、hcdvalueという別のコミュニティもなかったか、別の形になっていただろう。

デブサミ2011

そんなDevLOVE裏方として、2011年2月、デブサミ2011に初めて参加した。

事前の打ち合わせで、特別な空間として認識していた場所は、やっぱり特別だった。2日目しか行けなかったけど、普段その人だけで1イベント立てられるような人がわんさかいた。その中でDevLOVEは1セッションを担当して、「未来のために帆を立てる」というセッションをした。その手伝いをする中で、とても大きな充実感を得ることができた。


震災後の世界

そのセッションのあと、忙しく仕事をこなしていたら、あの震災があった。

実家が宮城なのでとても心配したが、幸い被害が少ない地域で、色々悩んだあげく、東京で仕事を続けることにした。ITでできることなんて、ほとんどないんじゃないか、と悶々とする日々を過ごしていた。

僕らが日常だと思っていたのは、何だったのだろう。


変わらない世界

でも、とても大きな変化があったのに、私は今までと同じ仕事を淡々と続けていた。目の前の仕事をこなすことで精一杯だった。どこから変えていいか分からなくなっていた。

そして時は流れて、2012年2月。やっぱり仕事は忙しかった。とてもとても。


デブサミ2012

隙があれば2日目午後から参加しようと思ったが、全然ダメだった。

企画あれやこれやに参加していたものも、魂とビデオカメラを預けて、全部まかせた。

僕は、ちゃんと仕事をするという選択をしたのだった。

できれば、仲間と一緒にやりたかった。でも、今のようにあたふた仕事をするようなスタイルでは、やっぱりダメなのだ。お題目としての「効率化」は議題にあがるけれど、それを着実に実行しないといけないな、と仕事場でPCをたたきながら考えていた。