えxぺの勉強会にまた参加させて頂きました。

今回のテーマは、ネットコミュニケーションと匿名性。

発表者は折田さん( @oritako )と津田さん( @tsuda )でした。

その後、ディスカッションという形になりました。

内容については、togetterを使用してまとめたので、そちらをご参照ください。

3つに分けました。その1が折田さん、その2が津田さん、その3がディスカッションです。

http://togetter.com/li/2131

http://togetter.com/li/2132

http://togetter.com/li/2134

Ustream録画はこちらです。

折田さんと津田さんの話が前半、ディスカッションが後半です。

http://www.ustream.tv/recorded/3329015

http://www.ustream.tv/recorded/3329891

いつもながら、えxぺのおふたり、@yasuyukimaさん、@geekpageさん、本当にありがとうございました!

以下、気になったところを感想として書きたいと思います。

匿名性

匿名とは、程度をもった幅のある量。匿名「性」であるという話でした。

以下の2つが要素となっているとのことでした。

「本人到達性」

…実際に特定できる。与えられた情報から「戸口に立てる」ということ。

基本四情報(氏名・住所・性別・生年月日)が基本らしいです。

「リンク可能性」

…発言から同一人物であると判断できる。

例えばコテハン、トリップなどである期間だけ同一人物であると

判断することは可能。

匿名と実名の間に、「筆名」(ハンドル名、ユーザーID)があり、

筆名は実名のような高いリンク可能性を持ちながら、匿名のような

低い本人到達性のもの。


匿名対実名論争ループ

約2年周期で起こる「匿名と実名、どちらがいいか」という議論。

今回は折田さんが冒頭、「実名対匿名のどちらがいいかという話はしない」と宣言しました。

多少軽減はした感じはありましたが、やはりディスカッションの中で再燃するなど、

議論のハンドリングの難しさを感じました。

折田さん、津田さんの話を聞けば、匿名も実名も筆名(ハンドル名、ID)も、

メリット、デメリットがあり、その使い分けや設計が重要であるという話

であると思います。

私としては、感情論になってしまうのは残念です。

やっぱり、疲れるだけで終わってしまいますしね。

それぞれのメリット・デメリットは整理されてきてると感じたので、

それを踏まえたユーザ自身の使い分けや設計、ISPなどサービス事業者が

できること・やるべきことまで議論が進むといいですね。


プロフェッショナルネットワーク

折田さんが吉岡さん(51歳・会社員)の実名のメリットを語る返しで、

仕事などのネットワークである「プロフェッショナルネットワーク」と

趣味やライフログとしての「ソーシャルネットワーク」を混同してしまう

構図があるというお話がありました。

この発言はハッとさせられるものがありました。

仕事のつながりは実名の方がメリットが非常に大きいです。

しかし、会社の人に趣味を知られたくないなどの場合、

それを実名でのネットワークから切り離したいという気持ちは

十分理解できます。

プロフェッショナルネットワークにも、ソーシャルネットワークにも

参加したい、というユーザは一定数いるはずで、ユーザがそれを

選択するための仕組みづくりは必要なのかな、と考えています。

(例えば、はてなのサブアカウントやtwitterの複数アカウントなど)


完全匿名での誹謗中傷

一番極端な例として何度も例として出てきた「完全匿名での誹謗中傷」

会社を潰したり、個人を精神的に追い詰めたりする力を持っているとの

ことです。

ただ、リンク可能性も低く、本人到達性も低い完全匿名をどうやって

規制するのか、というのは非常に難しいですね。しかし解決を探って

いかないといけない問題なのかなぁと感じました。


企業と実名

シスコさん(会場提供)などは、実名と企業名を明かしたのソーシャル

ネットワークを奨励しているとのことです。

ちょっとうらやましい感じもありますが、利潤の追求という目標に

合致すれば、そのような活動を奨励する企業もあるんですね。

私が勤める某企業は、twitterやらmixiはフィルタリングされています。

やはりリスクが高いという話なのでしょうか。

自民党に一時期いらっしゃったタイゾウさんのような発言をされる

リスクの話ですが。


今後の私

私は、はてなid cha-cha-ki、ハンドル名chachakiを今後も使っていく

と思います。

今の会社の状況や自分の立場を考えると、実名で活動というのは、

やっぱり難しいです。解雇の圧力などあれば厳しい状況ですから。

ゆるゆると、プロフェッショナル・ソーシャル問わず皆さんと

関わっていけたらと思います。